戦争体験 母と祖父から聞いた話
最近、もしかして・・・戦争が起こるんじゃないか?って、ちらほら聞く。
うんな、簡単に起こるかよ^^;って思っちゃったけど、、
これって、起きるときは、「きっかけ」さえあれば、「大義名分の元に起こせる」もんなんですよ。
食糧問題起こってるよね。これって、人が生きるためには、食わなきゃ生き残れない。最低源の「欲」。これがあるから、「生きよう」とするんだけどね。
これが、国レベルで起きると、「どっか豊かな土地から奪い取ろう」って、なんでだろう・・・そうなっちゃうんですよ。
いま我慢すれば、きっと持ち越す。景気が良くなる。
そういってたのが、
ちっとも良くなる兆しが見えてこない。不安ばかりが襲ってくる。
隣の国は、豊かなのに・・・
じゃあ、豊かな国のほうに、乗り換えちゃえ。ってなことで、国民が、どんどん隣の国に、逃げちゃう。
税収は?人がどんどん減っていけば、いなくなれば、国なんて成り立たない。
民のいない国は、国たる意味がないから。
じゃあ、民を拘束できますか?
人は、生きたい。生き延びたい。だから、拘束されればされるほど、抵抗します。
これがね。母から聞いた、当時の日本という国の民の「様」でした。
「浸けこむ」ってのは、そんなときです。
どうしても、ほしい土地があって、お金で買えば済むのだけど、土地の権利だけではなく、税収も民も権利もそっくりそのまま、ほしい。って思ってるやつは、います。
ほしいけど、簡単には、手は出せない。
「自分が、手を出したという痕跡を残したくないから」
「相手が悪いことをした。だから、懲らしめるために、これに手を差し伸べた」という理由がほしい。
「指紋」を残したくない。だけど、「堂々と指差したい」。
「君たちが、全面的に「悪」だ^^」とね。
だからね。
「きっかけ」を待つのです。
「きっかけ」が訪れるのをね。
「きっかけ」が起きるのをね。
「きっかけ」を起こすために、「策」を講じる。のが、戦略なんですよ。。
母は、幼かった。まだ4歳でした。
4歳の子が、
「空から降ってくるの。爆弾が!それが落ちて、まわりから火があがって、どんどん火が広がっていく。逃げても逃げても、降ってくるの。それが、燃えて、追いかけてくる。」
戦場に、情けなんてありません。
目の前に、動いているものがあれば、それを狙う。動かなくなるまでね。
母は、このときの体験をよく話しました。泣きながらね。
祖父のことも、話してくれました。
憲兵というのが、当時いました。いまの警察です。
祖父は、当時、大金持ちで、人を沢山雇っていたのですが、その雇っていた人の中に、朝鮮の方たちがいました。家族で、日本に渡ってきた方たちでした。
戦争が激化するにつれ、彼らは、「三国人」と言われ、蔑視されるようになりました。
彼らを雇っていた祖父は、まわりの日本人から、「非国民」と言われ、蔑まれるようになった。
「あんなやつらを、いつまで雇っているんだ。さっさと、辞めさせろ!」
と、毎日のように言われ続けたんだって。
なのに、祖父は、無視したそうです。
意に介さぬ人だったそうです。
憲兵は、なんの理由もなく国民を捕まえるようなことはしない。
「きっかけ」さえあれば、あいつを捕まえられるのに・・・
だから、祖父は、捕まった。
「三国人を雇っているのは、隣国と内通しているからだろう?」という、理由でね。
母から聞いたのは、ここまでと、憲兵に捕まって、釈放されて、家に戻ってきた祖父の様子だけを聞いています。
祖父の爪は、全て剥がされていたそうです。
全身ぼろぼろになるまで、拷問を受けて、生きているのが不思議なぐらいだったそうです。
祖父だけではなかったと思う。
戦争が起きるということは、人を人でなしにすることだよ。
一度起きてしまうとね。
「人の欲」が満たされない限り、決して終わらない地獄。それが戦争だよ。
「疲れた。終わらせてくれ。」と、サインが出たら、収束に向かっていきます。
でも、たった一人の言葉だけでは、終わらせることはできません。
「疲れたなら、消えろ」「終わらせてほしいか?なら、終われ」
言ったが最期です。容赦なんてない。情けなんてない。
それが、戦争なんだよ。
「きっかけ」は、起こったのではなく、起こされるものです。必然ってことね。
その背景には、「浸けこむ」隙があった。だから、「きっかけ」が、起こされたとも言える。