金になる絵を描け。母が叩くとき、私に言って来た言葉だよ。それなのに、金の世界に絵をもってこいって言うの?
私は、金の世界のために、絵描けないと思う。
それだけの才能もない。親が勝手に、期待して、金にしろ。金になる絵を描け。人が喜びそうな縁起のいい絵だ。それ以外描くな。
人の要求に答えるために描くことは、まっぴらなんでね。
私は、私の気のままに描く。それが、踏み出さないことと取られても、かまわない。
世界の扉は、欲にまみれた目だろうと、見れるよ。
「行きたい」と思えば、「逝ける」から。意味わかるよね?
もう一人の自分を、かならず、横においておく。これができないと、
引きずりこまれる。それが、「白紙」の恐ろしさ。