第三話 「キュービットからの贈り物」

(あくまで、びぃの想像で書いたストーリーです。)
第三話 「キュービットからの贈り物」

24日 午前12時 新しい企画が始まる。
「オンラインシティへようこそ」
お客さまとパフォーマーさんとで、もっと現実に近いデートを演出!
基本プレーは、会員登録された方限定で、無料。
シティ内での買い物もできる。プレゼント品なども揃えております。
シティ内のアイテムは、ポイントをシティ内通貨に変えて、お買い求めください。では♪ オンラインシティ解禁~♪

 シティ内 雪原エリアにて

 一人のアバターが、立っている。
 そこへ、もう一人のアバターが近づいていく。。。
 手には、白い花の花束を持って。。。


(三日前の出来事)

今日も何十件という問い合わせメールが届いてる。視るたびに・・ため息・・

いや、俺のせいいっぱいの愛で答えてやろうじゃないの?

いつものように、仕分け・仕分け。どんだけ仕分けあるんじゃ;;と・・
その中で ふいに・・・目に留まったメールがあった。

「世界の始りは どうしますか? これ、そちらにお願いしてもいいかな?」

件名は、ちと・・・なんじゃこりゃ?的なメールなのだが・・

こっちも、同じ件名で、

「世界の始りは どうしますか? で、ちょっと相談したいのですが」

事務所に届いた相談メール。。。受けたのは、俺。サポートスタッフとして働いています。

一通目は、お客様から・・・
そして、もう一通は・・うちの女の子から。。

守秘義務があるので申し上げれませんが・・・、あきらかに、お二人とも、当事者だなーー;と・・・

(こっから先は、俺のセリフから想像してくれますか?)

一通目を読みながら「いや・・そんなの頼まれても困るってーー;・・え・・誰がやるんだよ?」
いや・・(ピー)すぎだろ・・。俺の気持ち察してください。。

そして、二通目を読む。
ああ・・なるほどね。で?「・・・え?・・だめだよ!何言ってんの?・・・いや、わかってるからメールしてきたんだろな・・」

まあ、よくあることだけど、これははっきり言ってほしいパターンか?・・・うーん・・

こっからは、私的な感情は抜きだ。これも仕事。そして、返信を書く。

一通目のお客様からのメールには、「問い合わせの件ですが、お気になさらず、普通にされていれば大丈夫ですよ。」と、返答。(それしか、思いつかなかった;はぁ・・)

二通目の彼女への返信メール・・・酷だが、しかたない。
「問い合わせの件ですが、贈りたい気持ちは気持ちとして持たれていてもかまいません。ですが、直接の・・・・」・・・まあ、わかってるだろうけどな・・いつものように返す。ただそれだけ。

送信。。っと。・・(・・・まあ、この件は、これでいいだろ)
他が詰まってるしな・・

この時まで・・
俺は、まさか、この件で、最後まで深く関わることになろうとは、思いもしなかった。


最初の事が起こったのは、お客様からの抗議メール・・・

「あのパフォ、待機の態度どうにかならんの?突然、泣き出すし、ちょっと、こっちが心配してメールしたら、また泣き出すんだよね。。何があったか?知らないが、気分が悪い。」(注:事実を元にしていません。びぃの想像です。)

だれだよ・・。パフォーマーの待機画面を確認してみる。。。え・・何。その酷い顔。ちょっと何があったの?

抗議があったことは控えて、注意。
返ってきたメールを見て・・あれ?と思ったのは、俺。

彼女からの返信は、理由は書かれていなかった。ただ、すいませんとだけ

俺は、ちょっと心当たりがあったので前来た相談メールを探ってみた。
あのメールを・・探した。。

そして、
ああ。やっぱり、あの子か。。(世界の始りさんね)

まさか、あの客と何かあった?と、ピン・・と勘が走ったんだけど。。まあ。メンタルの調整もスタッフの仕事・・「・・何かあったの?」と、聞いてみる。

返信は、返って来なかった。。。
その日から、彼女の待機は視られなくなった。(気になって、俺なりに見てたんです。。)

二日後、メールが一通届いた。俺宛に・・
「ご心配おかけしました。 ・・(守秘義務があるので書けません。)」

(俺のセリフから想像してください。)
ああ。なるほどね。やっぱりか。まあ・・あの(ピー)方だから、来なくなるわな・・・。それで?情緒不安定・・・
わかってるはずだろうに・・踏み込んじゃったってとこか。

俺がメールを読んでいると、「なーるほどねぇ・・」
先輩が、覗き込んでる。。

どうすんの?と・・聞かれて、おまえ一人で対処できる?とも・・・
出来ます。と答えてみたけれど、どうやって?と、正直悩んでる始末。

「お前、忘れてないか?24日の企画。」

「ああ。。。オンラインシティ開催でしたね。」

「何かできるだろ?お前にも。。」・・何かね。。。うーん・・・


 開店企画。告白アイテム付き特別招待状 の文字が目に入った。
 
 ・・・あ。・・招待状だ!

 俺は、その日のうちに、上に掛け合って、彼女に「二通 招待状を贈る」

 一通は、彼女へ。もう一通は、彼女が招待したいお客様用として。
 これは、彼女が、招待したいお客様を選んで贈れる招待状。

「きっちり心の整理しておいで。。。」
 そんな気持ち込めて、俺は彼女にこれを贈った。
 俺からの クリスマスプレゼントとして。。


 それから、どうなったかは・・・冒頭で紹介したとおり。

 こっから先は、守秘義務があるので、内緒です



番外編

びぃから特別シナリオ

 女の子アバター 「来てくれたんだ。。。なんか、嬉しい。久しぶりに会えたし」

 男の子アバター 「・・・せっかくだしな・・。ほい。これ、おまえの好きな花だろ?ちゃんとショップで選んで買った。」

 女の子アバター 「ありがとう(・・・赤いバラがほしかった;;まあいいけど・・)」

 シティ内ショップ花屋
   アイテム説明書き アイテム 白い花 「この花は、オンラインシティ内で結婚する相手に対して贈る花です。
                          この花を贈るということは、プロポーズをすることになり、贈られた相手は、
                          翌日、結婚式案内状が届かれます。
                          案内にしたがって、式場にご参加ください。」

 翌日・・・シティ内受信箱にて
男の子アバター 「・・・なんですかーー;これって・・・え?!」

  女の子アバター 「・・・え?・・え?・・結婚案内?・・・え・・彼が(プロポーズ?!)」


 天の声(花は、よーく選んで、贈りましょう♪ ね)    END