自分さえも、物語の一部 それでこそ、私

すべてをさらけ出して愛し合える相手なんていない

むしろ 愛してるから言えなくなる こっちのほうが多いと思う

恋愛は どちらかに 必ず非がある

恋愛の終わりは どちらかに 非があって当然なのだ

だが それが解っていて 非なる者同士で付き合うから

恋愛に どちらか一方に すべての責任を負わせることはルール違反だ

すれ違いとは 

相手の心に 自分が映らなくなった時 不安から始まる

これは、ちょっとした 今まで体験した恋愛経験で感じたことを歌った言葉です。

恋してる間は、不安が多い。

恋を超えると、愛する覚悟が必要です。

だけど、私は、愛する覚悟をリセットしました。

私が、五体満足で、彼の傍に彼に寄り添い生きれる自信があれば

もっと違う選択ができたかもしれません。

人は、必ず「まさか」という 坂に差し掛かる時がやってきます。

私にも、その試練が、訪れます。

もう何度も 何度も そんな試練を超えて 愛する覚悟を決めて

乗り越えていくもの

それが 愛するということです。

私には、彼の求めるものをあげることが出来ません。

セックスも 子供も 二人で散歩も 無理でしょう

何も感じない体 感じたふりをすることは出来ます。

でも、虚しいだけ。

私には、病があり 子供を生むことも 妊娠することも出来ません。

そして、もうひとつの病は

彼と二人で手を繋いで散歩する こんな些細なことも可能にしてくれません。

乗り越えられる試練かどうかは、私一人では決めることは出来ません

彼が 出来ない と判断すれば

それで、終わりです。

いえ そうなる前に、予兆は訪れる。

すれ違い という 予兆です。

どんなに信頼し、どんなに信じ合えていても

信頼と信用は、積み重ねです。過去どんなに良いことを行ってきても、「過去の行いに己の価値を見出すしか出来ない者は、努力を怠ります」

過去から積み重ねてきた人は、過去の肩書に左右されません。

恋愛に重ねるなら

過去出会った頃の彼に 戻って欲しい。という願望です。

過去の彼は 過去の彼です。

今の彼に至るまで、「彼は変わってしまった。」と嘆くのは、間違っています。

彼が、心を開いてきたからこそ、「今の彼の姿がある」のです。

それを認識し、また 愛することが出来れば

愛は更新されます。

ところが、人生には「まさか」が必ず訪れます。

どうすることもできない事態に、人は必ずぶち当たります。

私に起こった出来事は、命に関わることのようです。

最初は、左後頭部に走る 頭痛。これが、一週間以上続きました。

いまは、なくなり、今度は、左肩から左腕にかけて 痺れながら内側が、つっぱるような痛みが走っています。

うちの家系は、高血圧が多い。私は、たまたま低血圧症だったのですが、侮れません。

うちの家系は、癌による死亡が多い。私も危険です。

私が、恋愛に慎重なのは、この二点が絡みます。

どうしても、女というものは、相手の将来を考え、自分の将来が、相手の将来にどんな影響を与えるのか?想像してしまう生き物です。

突然の頭痛。これに対処できるように、身辺を整理しています。電話の位置の確認も。

それでも、予想できない事態は起こる。

私は、母が倒れ 植物状態に近い状態の最初の入院生活を看てきています。

辛いだけです。

目をかっと見開いたまま、口には呼吸器と管を繋がれ、それを、ただ、何も出来ないまま、見守るしか出来ない。

私が愛する男に、そんな辛い思いをさせていいのか・・・

一時の感情だけで 恋を楽しむことは出来ますが

付き合いが長くなればなるほど

ごまかしきれない現実が、差し迫ってくる。

だから、私は、常に、相手を試すのです。

貴方に、私を愛す覚悟ができますか?と・・・

それは、小さな いじめ だったりします。

最初は、それぐらいのジョブでいいです。

それに対して、彼が、どんなふうに交わしてくるのか?

それをみながら、一つ一つクリアしていくことで、

また、次のステップに迎える。

愛を更新できる。

だけど 「まさか」が訪れたら、決定打が打ち込まれます。

いままでの、ジョブ交わしぐらいでは、ごまかしきれません。

人は、誰も 自分自身を理解しきれているとは言えません。

自分が思っている自分が、必ず 成長しているとは限らない。

「そうありたい。」そう願って、自分を作り上げている。

それが、人間だからです。

だから、「まさか」が訪れたときに、己が今まで発した言葉の真意が問われる。

私にも、彼にも、誰もがに、必ず、己に問いかける時がです。

誤魔化しきれる場合なら、愛は更新されました。

それは、お互いが目にした己の真意を前にして、二人ですり合わせることが出来れば、前に進めます。

できなかった。

どうすることの出来ない状況があり、

お互いの今の状況を 互いにすりあわせ合うことが出来ない現実を目の当たりにして

いま、互いに、互いを支えあうだけの力はないと

思い知らされたのです。

だから、私は、独りになることを選びました。

彼もまた、そうだと思います。

私には私の時の過ごし方があり、

彼には、彼の今成すべきことがある。

互いが、互いの戦場を持っている。

だからこそ、お互い 独りで戦場を切り抜ける選択が必要と判断したのです。

この戦場の果てに、互いが待っていることは約束されません。

別の誰かがいるかもしれない。

または、最期は、やはり独り旅立つだけの人生かもしれない。

それでも、今は、互いにとって、道を重ねることは出来そうにない。

なら、それぞれの果たすべきことをする。

それが、愛する 最後の覚悟の決断でした。

未練は続くでしょう。

でも、どこかで、君が生きていてくれるなら、それだけでいい。

だから、私は、私の戦場に また戻ります。