読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

巳神が守っているのは、誰だ? 次々に女ばかりが死んでいく一族 父の実家編

これは、父から聞いた話

父の実家は、とても古い家です。旧家らしい。昔は、小作人をいっぱい抱えていたそうだから。

父の実家に訪れた時の記憶を辿ると・・・

雪に埋もれた玄関、五右衛門風呂、ヒノキつくしの 真っ黒い家

真っ黒い牛を 何頭か飼っていた。

崖が近くにあり、夜中知らずに近付けば、まっさか様に、海へ落ちる。

でも、ちかくに、放し飼いなのか?白い兎が、ぴょんぴょん跳ねているのを見届けると、そんなおっそろしい場所に実家があることを忘れる。

辺鄙なところだ。まわりは、断崖絶壁で囲まれているのだ。

ガードレールもない。

そして、家をみれば・・・暗い。。黒い。真っ黒いのだ。その印象しかない。

父から聞いた話だが、絶壁が見えるのを含め、家周辺というか、見えてるところ全て、実家の土地だそうで

隣近所は、別の島にいかないと会えないそうだ。

どこまで、本当のことを言ってるのか?うさんくさい親父の言うことなので、真には受けていなかった。

ただ、真剣にこれだけは伝えた。

実家の庭?(どこからどこまでが庭なのか?わからない)には、祠があり、そこに、巳神を祀っているといっていた。

代々、実家を納める当主が その祠を守り続けるのが慣わしで、

当時は、祖母が当主を務めていた。

父は、こうも言った。

「次は、姉さんが家を継ぐはずだった。19の若さで亡くならなければ・・」と

父には、若くして死んだ姉がいる。なにやら、病気がつかめず、そのまま治療の甲斐なく、死んだといっていた。

父は、祟りだ。といっていた。

祠の神さんが、姉を殺したと・・・

理由を言わなかったが、父は、ぶるぶる震えて、聞いても答えてくれなかったから。

祖母が当主を務めている間、次の当主は、父の兄 伯父が継ぐことになった。

父は、言っていた。本来、実家を継ぐのは、「女」と決まっているそうなのだ。なぜ?女が当主を務めなければいけないのか?理由はわからないらしい。

ただ、昔からの慣わしで、女が当主を務め、祠を守ることが役目だったらしい。

祖母は、98歳まで生きた。

父の姉は、19歳で、死んだ。原因不明の病?で・・

そこからだ。。私には、同姓同名のいとこがいた。内孫だったのだが、そのいとこも、女。そして、彼女も若くして死ぬ。

癌によるものだと聞かされたが、死に方が異常だったと後に、伯父の奥さんである伯母から聞かされた。

伯母から電話が来るたびに、いとこの死を何度か聞かされた。

最初は、私と同姓同名のいとこの死。(いま思うと、私の代りに死んだのではないか?と思えてならない。)

伯母は、泣きながら電話で語る。○○ちゃんが死んだ。○○ちゃんも死んだ。死ぬのは、皆内孫ばかりだ。いとこが、続けざまに3人、若くして死んでいく。

私は、外孫なので、免れているのか?

伯父は、祠のことは何も言わなかった。伯母も言わない。知らないはずはないのに・・・

ちゃんと祀っているのだろうか?ふと、思う。

つづく