私が出会ってきた 罪の意識のない男たち
一人目は、すごく印象に残ってる。
別れた奥さんのことが、忘れることが出来ず、ずっと待ち続ける男。
彼に起こったエピソードです。
彼は、奥さんのことを「愛してやったのに」と、ずっと言い続けていました。
「愛してやったのに・・・俺が、あんなに愛してやったのに、消えていなくなった。」
ある時、奥さんから電話がかかってきます。
「できちゃったの。一人で育てるから。心配しないで。」それで、ガチャン。。。
事は、奥さんから別れを切り出したことから始まったんだ。
奥さんは、別れたいと言った。旦那さんは、かまってやらなかったことが良くなかったんだと思い、無理やり奥さんを抱いた。
彼女は、旦那に抱かれた後、夜、小さな荷物だけ抱えて家を出て行った。
それから一ヶ月ほどして、彼女の帰りを待っていた旦那さんのもとに、電話がかかる。
「できちゃったの。・・・」
奥さんは、伝えると電話を切った。
旦那さんは、こう思ったそうだよ。
「愛してやったのに、あれだけ愛してやったのに、どうして、俺の愛をわかってくれないんだ。。。」
そして、最後の言葉が、巳影は、ずっと頭から離れない。
その話を聞かせてくれた後で、彼はこう言ったの。
「今頃、どこかで、産んでるんだろうよ。」と・・・
巳影は、無責任な愛情だなと感じた。本当に愛した女のことを思ってるんだろうか?と感じた。
なぜなら、巳影は、母から、「子供を育てることは、金がかかる」といわれて育ってる。
子供ができたことを、素直に喜べない奥さん。だけど、伝えなきゃいけない。たぶん、いろんなことを考えたと思う。電話をするまでに。
「彼は、どう答えるだろう?何をいってくるだろう?」
「電話することをやめようか・・・どうせ別れるんだし」
「どうしよう。一人で育てられるんだろうか。。でも、彼と元通りの生活は考えられない。でも、変わってくれるだろうか?何を、期待してるんだ?私」
女が、別れた男の子供が出来たって電話する時の気持ちは、当事者にしかわからない。私は、偉そうなことは言えない。
でも、想像は出来るよ。子供を育てることは、金がかかるから。
女一人で育てるには、それなりの収入が安定して得られないと、子供を高校までやれるのか?難しいだろうなって思う。
もう一人のケースも話そう。
何の罪の意識がないのか?「想像力に欠ける男」と言ったほうがいいか?そんな男の話だ。
男には、すでに付き合ってる彼女がいた。
その彼女とは別に、女友達としてつきあってる女がいた。
数人いる女友達の中には、特別な女としてみてる女がいた。
彼女と会えない日々。寂しかったんだろうな。特別な女友達と、ちょっと深い関係になりそうになったらしい。
女友達は、もしかしたら、彼女とうまくいってないと思い、期待した。
私のほうをみてくれるかもしれない。女友達は、ずっと男のことが好きだったんだ。
男は、そんな気持ちはなかった。
彼女に期待を持たせてしまった自分の行為を反省した。
どうやって、彼女に、自分のことをあきらめてもらおうかと悩んだ。
男は、自分を諦めてもらうために、先輩に相談した。
先輩が助言するんだ。「俺の友人に彼女紹介するから、彼女の写真よこせ」って。
それで、一人の男が、彼女を気に入るんだ。
先輩の友人は、男の友人ってことにして、彼女に紹介された。
彼女は、男の友人だと思って紹介された先輩の友人と、付き合うことになるんだ。
それが、男は、困って相談してまで離そうとした彼女のことが惜しくなる。
先輩の友人の彼女になってから、自分が身勝手だってことをわかりながらも、彼女を誘ってしまっていた。
男には、ちゃんと彼女がいる。でも、先輩の友人の彼女になった女は、男にとって、特別な女だった。
巳影は、この話を聞かされた頃、巳影も、自身、彼氏がいて悩んでたので、なんか、お互い大変だねって感じで話したんだ。
ただ、身勝手だなあって思った。別れたかったんじゃないのかよ?
男は、彼女のことが好きだ。でも、女も手放したくない。でも、先輩の友人の女だから、気軽に誘えない。
でも、誘うんだ。気持ちをとめられなかった。
巳影は、祖父の時代だったら、男が、5〜6人の愛人抱えてたって、不思議じゃないと思うって助言したと思う。
その後、どうなったか?巳影は知る由もない。
ただ、雰囲気で、気まずいことになってんなあ とは感じ取ってた。
先輩の友人に、誤解されてんなって、関係みててそう思ったから。
結局、男は、彼女ともうまくいってない。先輩の友人からは、疑われる。でも、女のことは忘れられない。
ジレンマに陥ってた。俺は、どうしたいんだ?って責めてた。
そんなとき、はたから見て、丸見えの状況の中、巳影は、付き合ってた彼氏と別れた。最初は、結構、断ち切るのはきつかったけど、振った。
何を勘違いしたのか?悲しみに暮れてる巳影の姿に映ったようだ。
男は、彼女とも、女とも、うまくいけない状況の中、今度は、別れたばかりの巳影に、口説いてきた?
いや違うな。あれは、「寂しさを埋められたら、そこらへんの女誰でもいいんだよ。」って感じだった。
おまえ、見境ないな・・・巳影は、それまで「男同士、大変だったな」で語り合う仲だと思ってたもんで、なんか、冷めたんだ。この男に
女の存在は、源氏物語と同じだと思ったんだ。
これを書いたのは、恋愛話を入れるにあたって、
「たった一人の男と たった一人の女が、波風なしに 結ばれることはない」って情景を想像したんだ。
純愛をかけないのは、あまりに、この手の恋愛話と恋愛経験してきてるんで、普通の恋愛というもの
たった一人の男が、たった一人の女にだけ捧げる愛 ってものが、信じられない。
男とは、祖父のように、5〜6人は、愛人がいるもんだってインプットされてるもんで。
まあ、今日は、物語書きながら、これを語ったのは、
女からみたときの、男がきっと気が付いてない「罪」が、これなんじゃないか?って思ったから、あげてみた。
おやすみ。皆さん。