なんだかわかってきた 私が好きな「凡人」
私の中で、「凡人」とは
「普通の人」でもなければ、「並程度の頭脳の人」でもない。
「当たり前に、「完成品」を、常に、「ベストの状態」で世に送り出す人」
が、私の知ってる「凡人」です。
同じように、「変態」とは
「生き方をつらぬく人」「こだわりのある人」「バカみたいに、一心不乱に生きれる人」
が、私の思うところの「変態」です。
そこでね。この世で、もっとも尊敬する人は、誰かと言えば
「職人さん」です。
「職人さん」は、はっきり言えば、「凡人」です。
並の凡人ではありません。
「変態」という名の、「究極の凡人」です。
それが、「職人さん」です。
「「完成品」を当たり前に出せる「こだわりのある生き方」を貫く人」って意味です。
ある職人さんが、こう言ってた。
「職人っていうのぁ、バカなんだよ」と、笑いながら言ってた。
おっちゃん、プライドも意地も、偉張る態度もかなぐり捨てて、「かっこいい生き方」だなと思った。
最近、どうして、私が職人にこだわるのか、わかってきた。
アスペルガー症候群の自己診断をした後で、現れる症状の中に、こういうのがあります。
二つ以上のことを同時にできない。
私も出来ない。一つのことに集中してる間、片手間に、一方で作業をするという芸当が出来ない。
前、工場に勤めていたとき、ある程度期間が経つと平気になる作業工程。
同僚は、皆、片手間に「同時に覚えていく」
私は、出来ない。出来ないから、諦めるか?ってわけじゃない。
私には、私のやり方があって、二つの動作を同時に行う場合、
「一つの作業」を、何も考えなくても、体が勝手に出来るようになるまで、覚えこませる。というプロセスを踏む。
それをクリアしたら、次に、もう一つの作業ないし、臨機応変に切り替えて応じなければいけない作業にだけ集中できるように、「頭をクリア」させておく。
なので、一つ目の作業は、「頭にいれないで、作業する」
二つの作業が、意識を集中しなければいけない作業なら、「頭をクリア」にさせておく。
最初は、とても覚えるのが、遅い。
一つ目の作業を、「体に叩き込む」プロセスを経ないといけないから。
でも、そこさえクリアさせれば、あとは、楽なんだ。
片方で、考えずに作業し、片方で、頭をクリアさせ集中させる。対応する。指示する。
これで、ポカミスが出たことはない。
だから、社長から、「あんたの作った物は、寸分の狂いがない」と言われてきたのだから。
自慢でもなんでもなくね。自信を持って言わなきゃ、「自信」を支えれないんだよ。
どうしてかって?
私が、「職人さん」を尊敬する理由が
私が、どんなに頑張っても、最初から「同時に覚えれる」人には、勝てない。
「職人さん」の中には、そればかりじゃないことは、わかってる。
でも、コンプレックスがある。
私には、「同時に二つの作業をこなせない」というコンプレックスがあった。
小学校の頃、みんなができて、私だけが出来ない。
みんなからバカにされる。「そんなことも出来ないの」「ばかみたい」
いつもそう言われてきてたこと、思い出した。
だから、どうすれば
同時に二つの作業を出来るだろう?って、考えてきた。
人には、「知恵」がある。「工夫」がある。
「出来ない」じゃなく、「出来るには?」と考え続ければ、答えは絶対に出る。
でも、すぐ「疲れてしまう」「中途半端になる」「意識を集中できない」ということが、度々襲い掛かってきた。
教師の「どうして出来ないの?」「なんで!頑張れ出来るのに、やろうとしないの?」という脅迫に、ストレスが溜まった。
学校へ行くのは、地獄だった。
教師の言うとおりに、要望に答えることが、苦痛だった。
国語は、地獄。教師の脅迫に耐えれない。脅迫って大げさって思うかもしれないけど、「何度も何度も同じことを言われることがわかっている上に、イライラしていることが伝わってくる。爆発させながら、怒号を浴びせる教師の姿しか思い出せない」
学生時代の話をあまり書かないのは、特に、教師について書いてこなかったのは、不信しかないからだろうな。
伯父は別だけどね。私が、唯一、尊敬する「教育者」だから。
それと
私は、女子らしい女子じゃなかったかもなぁ
例えば、私は、ここにも書いたけど、「ロボワンカップ」が好き。
これには、コンプレックスがある。
化粧に興味がなく、男にも興味がなく(生物として視てた)、
何に興味があったかといえば、ロボット。特に、ガンダム。
でも、「だった。」で区切る。ガンダムは、好きだった。ある時までは
今も、好きと言えば、好きだけど、「ロボワンカップ」のほうが、ガンダムより、好き。
ガンダムには、思い出がある。
同級の男子が、学校に、50cm大ぐらいの等身大のガンダムロボを持ってきたことがあった。
「どうだ?うらやましいか?」と、自慢しまくり。
いいなぁ・・・と思いながら、女子で、ガンダムが好きということは、隠していたので、「ふーん」と興味のないふりをしてたのだけど
自慢男が、私に近づいてきて、こう言った。
「おまえ、いっつも同じ服な。貧乏人には、これは、買えねぇよなぁ」と言ってきた。
ファッションには、まったく無頓着だったので、同じような服装に見られていたんだろうな。
そいつから、そう言われた瞬間なんだけど
自慢しまくり男が、手にしているガンダムロボが、ものすごく「汚い物」のように視えたのね。その瞬間
ガンダムの話を聞くことも、目にすることも、苦痛になったのが、それから。
ちょっとしたことなのかもしれない。
それぐらいのことで、嫌いになるって、「沸点低すぎ」って言われたこともある。
でも、「そいつの言葉」と「ガンダムの等身大」が、一致すると、不快になるのね。
だから、好きなんだけど、目に入れたくないというか、気分が悪くなる。
話がそれたけど、私が、こだわる「事」や「物」「人」って、コンプレックスからきてるなって思った。
いつも不可解だった感情 好きなのに、不快になる物
「どうして、一つのことにしか集中できないんだろう?」と思ってきたことと
アスペルガーを知ってから、思い返してみれば、あらゆる場面で、「危機」に直面してきたなぁと思った。
よく今まで、クリアさせてきたなと思う。