責任という言葉の重みとアイテム化

「責任」という言葉の重みは、本人にしかわかりません。

「責任ある立場」「責任ある行動」「責任ある態度」云々・・・

よく国会中継を見ています。

「総理、責任を取るべきです。」なんて、よく聞きます。

「責任」という言葉は、アイテムではありません。けど、アイテム化しつつある。

このアイテム化というのは、こういう意味です。

このアイテムを出せば、こういう効果が狙える。こういう効果がある。こういう切り札として使える。

道具という意味です。

私がいままで生きてきた人生の中で見聞してきて、この「責任」という言葉を軽んじて使っている人の多さを実感してきています。

最近よく聞くのが、これ。

「責任取れよ。」「こうなった以上、それなりの責任を取ってもらわなければ・・」などなど

私が、以前、ギルマスは、「全責任を取るのが仕事です」と書いたことがあると思います。

これは、反感を買ったことかと思います。このブログを観て下さっている方たちの中にはね。

私は、すぐにでも、「責任の意味」について書こうと思っていました。

もちろん、私なりの解釈です。全ての人が同じように考えていないことは、わかっています。

書かなかった理由は、ただ、書くことは容易いのです。

思うまま、思いのたけを綴っていくことは、たやすい。

「時間を空ける」「時を待つ」「振り返る間」というのは、とても大事な事です。

上の者が、部下を決めるのは、どうしてかわかりますか?

これは、汚い解釈の仕方かもしれませんが、はっきり言えば、「上の者が、自らの命を守るために取る方法です。」

「全責任を取る」人が、ちょっとしたミスや間違いで、その度に、「責任」を取って辞めます。となれば、まわりが困ります。

「責任」の「一部」を、誰かに「背負わせる」ことで、その「一部」から発生した間違いやミスは、その「一部」を背負わせている人が、責任を取れば済みます。

だけど、この説明では、うまく伝えれない言葉があります。

これは、考えてみてください。

「責任を取る」=「自らの決意」 「責任を取れ」=「アイテム使用による攻撃」

「責任」=「守る」

余談

オンラインゲームでは、こんなことを経験したことがあります。

私をギルドに迎え入れた人がいました。かれこれ8年前のことです。

私が所属していたギルドは、ギルド対ギルド戦争向けのギルドでした。GVGと言います。

あるとき、私にスパイ容疑が掛かりました。後日、容疑は、別のメンバーの仕業であることが判明し、私の汚名は晴れました。

けれど、何か事があるたびに、私は疑われました。

なぜ?疑われたかというと、私が当時付き合っていた彼が、私が所属するギルドと敵対関係にあるギルドに所属していたからです。

内通している。情報をもらしている。そういった類の疑いです。

「彼と別れてもらえないかな?そのほうが、あなたのためだと思うんだけど」とも、言われましたね。

私は、ゲーム上での「どろどろ」としたものは、「面倒」なので、関わりたくありません。

なので、所属していたギルドを辞めました。

私が辞めれば、済むことですから。

なのにね。これで済まなかったのです。

私をギルドに迎え入れ、誘ってくれた友人が、メンバーから、「責任」を取るよう詰め寄られました。

「あなたに責任はない。」と言いながら、友人が辞めるように仕向ける。

何もしていなくても、その存在そのものが「悪」とされることもあります。

消し去るために、あらゆる手をこうじる。

そのとき、アイテムとして使われる言葉が、「責任を取れ」です。