ギルドが内部分裂する兆し。これが、グループ化の始まりです。

「俺は、こうしたほうがいいと思う。」

「私は、こうしたほうがいいと思う。」

あるとき、ギルドメンバーの中から、そう意見を言ってくるユーザーが現れる。

ギルドチャット上での意見であったり、または、直接、ギルドマスターに意見を言ってくる場合であったり、パターンはいろいろ。

このことは、意見の内容を聞いてみなければわかりませんが、「ギルドの運営のあり方に対するクレーム」であった場合は、これは、ほっとけば危険だと思ったほうがいい。

うまく回っている。と、思って安心して、のんびり構えていたら、こういうユーザーからの「一発」を食らうはめになる。

ギルドマスターというのは、気が抜けません。

サブマスを通さず、直接的な方法を使ってくるときは、特に注意が必要です。

サブでは、話にならないから、直接言ってくるのか?

背景はわかりませんが、サブで食い止めれなかった問題が生じている。ということです。

危険性について。

ここで、このユーザーと直接話しをするのは、避けるべきです。

サブを入れず、会話を進めるのは、サブがこのユーザーの行動を快く思いません。直接言って来た時点で、快く思いはしませんでしょうけどね。

マスターの心遣いが必要です。

でも、避けれない場合もある。そのときは、一応聞くだけ聞いておく。無視は、いけません。

こう言って来るユーザーのタイプ

�@メンバー内の雰囲気や陰口など聞き流してよい会話を耳にした。それだけで、「報告しなければ」と、おせっかいを焼くタイプ。

人情に流されやすいタイプです。

�Aギルドを自分の所有物のように思っているタイプ。たとえば、ギルドに入った目的が、「利用」だった場合、自分の思うようにならないと、このタイプは、ぐずりはじめます。「こんなはずじゃなかった。なんで、余計なことしてくれるんだ。」と、イラ付いてるタイプです。

自己愛タイプです。

�Bこれ以外では、最初から、マスターとサブマスの間を揺さぶることが目的か、うその情報を流す、かき回しタイプ。

これは、明らかに、ギルド崩壊を狙った確信犯です。

(このタイプにそそのかされて、揺らぐようでは、たいしたことない運営者なんですけどね。)

何が、危険なのか?

「話を聞いてもらえた。自分の意見を取り上げてくれた。」という成し遂げたという感情。

これを、相手に、この達成感を与えてはいけないということです。

一度の達成感は、こういうタイプを調子付かせます。

このタイプは、周りをみていません。視野が狭い。

危険なのは、このタイプのユーザーの行動は、「目立つ」ということ。

目立てば、ましてや「マスター」との距離が近いように、行動が目に余るようになれば、他メンバーから不信や不満が生じ始めます。

「なんだ。あいつ。偉そうに・・・」「おもしろくねぇ」なんて、不満が出てくる。

だから、「はい」なんて、簡単に言っちゃだめですbギルマスさん^^

このタイプは、話だけは聞いておくふりはしておくべきです。

無視すれば、どうしても達成させないと気がすまないタイプなので、一人では無理でも、複数いれば出来るのではないか?と、行動に移します。味方を集め始める。

この行動を起こし始めたら、孤立するか?賛同者が集まって一つのグループとなるか?です。

そして、この行動がもたらした結果が、この行動に不満を感じていた他メンバーの間から、また、別に味方を集めてしまい、賛同者が集まって一つのグループを作り上げてしまうのです。

結果、対立が生じます。これが、内部分裂の始まりです。

そして、これが、グループ化。ギルドの空洞化の始まりです。

これを防ぐ方法は、あります。

一つ目は、ギルドを起こすとき、最初の土台を作るメンバーは、決して「募集」で集めてはならないということです。

最低でも、5名。

気心が知れる仲間同士で、起こす。これが、大事です。

ギルドを立ち上げたら、仲間間で、早めに取り決めておきます。

「メンバーが増えたとき、マスター・サブマスで面倒見るにも限界があるから、メンバー10人区切りで、仲間がそのメンバーの面倒を見ること。そのときがきたら、1グループマスターは、おまえ。2グループマスターは、おまえ。」と、決めておきます。

これは、プレッシャーを与えます。でも、口約束ですし、すぐ人が集まるわけではないので、徐々に、「覚悟」を決めてもらいます。「募集」で集めたメンバーでは、この取り決め、これからの運営について話し合おうとする行動が起こりません。

これが、なぜ?防御策になるのか。

これだけ、マスターがそろっているのです。

ましてや10人単位で面倒をみていれば、その解決方法を共に解決するために動いてくれる仲間が、しかも気心の知れた仲間が複数いるのです。共に、支えあって悩み合って運営してきた仲間がです。

いっしょに悩んでいっしょに解決していけばいいのです。

ただし、これで、みんな「無能」な運営者だったとしたら、それは、それだけの資質だったと諦めるしかありません。

二つ目は、暖簾別けです。

これには、ギルドマスターの「詐欺師」に成りきる覚悟としたたかさが試されます。

この問題が生じたとき、答えを求められたとき、芝居を打つのです。本気の芝居です。本心では、そうではなくても、強かに実行に移します。

相手に、こう話を持ちかけるのです。

「新しくギルドを興してみるか?それだけの資質があるように感じられたのだけど」とね。

「挑戦してみたいと思わないか?協力はするよ。メンバーに声をかけて、賛同してくれそうな人がいれば、いっしょに連れていけばいい。資金やアイテムの支援もするよ。運営のノウハウも学べばいい。相談にも応じる。」

「もしも、失敗したとしても、また戻ってくればいい。そして、また挑戦したくなれば、また興せばいい。」

これは、追い出しです。表立っては、「暖簾別け」を装っています。

このタイプのユーザーは、責任ある立場に立つことを嫌うが、どうしても自分の思うようにしないと気がすまないというタイプが多いです。

こういう話を持ちかけたら、「自分が、追い出しにかけられている」ということは、すぐわかるでしょう。

怖くなったら、黙り込んでしまう。

意見を言って来ることを、やめるかもです。

では、「言って来た」とします。自分が追い出しにかけられているとわかっていても、意見を言って来る場合、それは、覚悟を決めています。

本気で、追い出しましょう。この人は、タイプで仕切れません。本気で、来たからです。

こういう本気で覚悟を決めきる人は、責任を取る覚悟があります。

ギルドを興せる資質があります。ただし、資質とそれに人が付いてくるか?は、別です。

でも、この人をほっておくことは、危険です。本気で追い出しにかけないと、この人一人がギルド内孤立するだけで済むなら別ですが、人が付いてきたら・・・、内部分裂が生じてしまう。これは、避けなければいけません。

芝居を緩めてはいけません。

「ギルドを興してみろ。」「支援はする。」「運営面の指導もする。相談にも応じる。」「失敗すれば、戻って来い」

このことを、ちらつかせる。

考える時間を与えます。

喧嘩腰になっちゃいけません。

恩を売っておくのです。

もしも、この人が、ギルドを興す決心をしたとして、メンバーから何人かいっしょに興したい人が集まったとしたら、「ギルドを興すための資金と指導の支援をした」という恩をかけておくのです。

ギルドの運営がうまくいきそうなら、それはそれでいいことですし、恩ある「親ギルド」に対して、悪いことは言えません。

支援を受けているのですから。

しかし、失敗したときは、おそらく、興した「この人」は、「親ギルド」には、戻ってこないでしょう。

ギルド運営は、生半可な気持ちではできません。自分が興してみて、気付かされるのです。

だから、それに気付かされたとき、この人は、自分の甘さを知ります。

そのとき、戻ってくる勇気が残されているか・・・ぼろぼろでしょうから。

問題は、いっしょにギルドを興したメンバーが、放り出されてしまうことです。

彼らを救済しないといけません。だから、「失敗すれば、戻って来い」と付け足しておくのです。

こういう詐欺まがいのことをすることが、ベストのやり方だとは言いません。卑怯ですから。

ですが、このやり方を勧めるのは、ギルドを離れて、一人立ちしたとき、外側から、自分を見つめてもらうためです。

それに、この行動は必ずしも悪い行動ではない。この行動を起こした人が、本気なら、自分の可能性に挑戦してもらいたい。

その支援をすることは、新しい経験になります。

メンバーが、新しくギルドを興すのに、支援する方法は、お金やアイテムばかりじゃありません。

親であるギルド側で、今までなんの責任も持っていなかった人たちも、いっしょに支援する手伝いをすればいいのです。

この経験は、どちらにも、プラスになります。

この話をしたのは、私が、二年前所属していたギルドのマスターへ向けてのメッセージです。

私は、あなたの判断は、正しかったと思っています。兄から、大まかなことは聞いています。

辛い判断だったと思います。でも、そうするしかなかった。

私は、そう思うから、あなたの判断は、正しかった。と、思うことにしました。

最後に、内部分裂。グループ化。の起こる例として、今回このお話をしましたが、一例をあげたに過ぎません。思いもよらないことが起こるのが、常。

ここまで書いたことは、一例に過ぎませんよ?